こんにちは!本大好きの夫婦いちごバターと申します!
本記事の対象は以下のような方です。
- 小説を読み始めたいがどの作品から読めばよいのか分からない。
結論、小説初心者の方には以下をおすすめします!!
- 本屋大賞のノミネート作品から読み始めること
本屋大賞ノミネート作品は、本屋店員さんが沢山の人に売りたい!と思っている作品です。
ですので、ストーリーが明瞭でターゲット層の広い作品が多い印象です。
毎年10作品ノミネートされ、20年以上の歴史があるので、本屋大賞ノミネート作は200作品以上ありますが、その中でいちごバターがおすすめしたい作品を25個に絞ってご紹介していきます!
※初心者へのおすすめ度が高い作品から紹介しています。
※最終更新:2025/11
最高級におすすめ!!
【2019年2位】 『ひと』 小野寺史宜

現実的に起こりうる絶望的な不幸に直面し、心が暗くなってしまう主人公。
しかし、そのどん底の生活の中、バイト先などで出会う人の温かさに、読者もろとも救われるのが本作の魅力です。
一方で、主人公を不快にさせる人との対比があるからこそ、さまざまな心情に出会った上で、人の優しさが特に身に染みる作品となっています。
小説に共感を求める方へおすすめの一冊です。
【2022年4位】 『正欲』 朝井リョウ

朝井リョウ作品の真骨頂!本作が問いかけるのは、世間で謳われる「多様性」の網から漏れてしまう、想像の枠を超えた欲望を抱える人々の人生です。
「水が噴き出るのを見ることが性癖」といった、誰にも理解されない趣向を持つ人々の苦悩と、社会のレールの上を歩む弁護士の規範的な感覚を鋭く対比。
複数の視点を交差させることで、「まっとうな世界」の窮屈さと、人知れず苦悩を抱えるマイノリティの現実を浮き彫りにしていきます。
小説も映画も必見の、現代社会の盲点を突く傑作です。
【2011年10位】 『ストーリーセラー』 有川浩

この小説には、「ちょっとした仕掛け」が隠されていますが、最後まで読むと見事に伏線が回収されるのでご安心ください。
その巧みなトリックには、小説家・有川浩さんの想像力と着想の深さを感じます。
しかし、物語の核となるのは、トリックではなく愛に溢れた温かい夫婦です。
「特別なことができるから好き」なのではなく、「そばにいてくれるだけで安心できる」という、本当の愛の形を教えてくれます。
夫婦やカップルの絆について深く感銘を受ける一冊です。
【2023年6位】 『方舟』 夕木春央

本作は、結末が気になりすぎて読み辞め時が分からない、まさにTHEミステリの王道と呼べる作品です。
何転もする展開に読者は振り回されつつ、事件の全貌は非常に論理的かつ緻密に組み立てられており、本格ミステリとしての質の高さを感じさせます。
しかし、この物語の最大の衝撃は、その先に訪れる「論理を超えた理不尽な終焉」。
夢中になれる読書体験と、鮮烈なラストの衝撃を求めている方に強くおすすめしたい、日本のミステリ小説界に名を残すであろう傑作です。
【2022年5位】 『六人の嘘つきな大学生』 浅倉秋成

この作品は「夜から読み始めると寝れなくなる」一気読み必須の就活ヒューマンミステリです。
全員が嘘をつき、自分を偽って生きる大学生たちを通して描かれるのは、世界がうまく回っているがゆえの悲しい真実です。
物語を読み終えたとき、読者は登場人物だけでなく、「いかに自分が他人に対して偏見を持っているか」という自身の内面について考えさせられます。
小説は、読者自身の人間性や想像力の鏡となることに気づかせてくれる一冊です。
【2018年5位】 『AX』 伊坂幸太郎

殺し屋シリーズでありながら、響きから受ける印象とは異なる「物静かで哀しげな殺し屋」の物語。
そのあっさりとした世界観が最大の魅力です。
作中で盛り上がるはずの重要シーンが、そよ風のようにサラッと物哀しく過ぎ去っていくさまは、お洒落で気持ちが良いほど。
読み終えた後もその世界観にしばらく浸っていたい読者におすすめの一冊です。
【2004年1位】 『博士の愛した数式』 小川洋子

「ぼくの記憶は80分しかもたない」という設定にもかかわらず、博士と家政婦、そしてその息子が織りなす世界は、読者の想像を超えて美しく胸を打ちます。
これが本屋大賞初代大賞に輝いた理由です。
博士の書く数式が「レースの編み目」と表現されるほど美しく、謙虚で寛大な博士の人間性に心底救われます。
数学への苦手意識すら吹き飛ばす感動があり、美しく儚い愛と感動の物語。
そんな読書体験を求めるすべての方におすすめしたい一冊です。
【2009年9位】 『流星の絆』 東野圭吾

ドラマ化でも有名な、東野圭吾さんによる読み応え抜群の重厚ミステリです。
幼い頃に両親を殺された三兄妹が、14年後に復讐を誓って詐欺を働くという、ハラハラ感のあるストーリーが展開されます。
復讐心や恋心、そして何よりも固い「兄弟の絆」など、人間模様が多彩に描かれており、読者は様々な心情を深く体験できます。
ミステリとしての面白さだけでなく、人間ドラマの深さも味わえるため、小説の面白さを多角的に摂取できるおすすめの一冊です。
かなりおすすめ!!
【2022年1位】 『同志少女よ敵を撃て』 逢坂冬馬

復讐こそが生きる活力になるという価値観を初めて実感できる重厚な一冊です。
主人公セラフィマは復讐を生きる活力として戦時下を生きています。
しかし、仇敵であるイエーガーと相対する中で、「敵国の人間がみな怪物であったらどんなに楽だろうか」という心苦しさを覚える瞬間もあり読者の胸を打ちます。
復讐の連鎖を断ち切れない苦悩と、戦争という理不尽な状況下での人間について描かれた作品です。
忘れられない読書体験を求める方に強くおすすめします。
【2023年4位】 『爆弾』 呉勝浩

警察官と爆弾魔スズキタゴサクの息詰まるバトルを描いた作品です。
これはミステリというよりも、スズキタゴサクの動機や人生が少しずつ明るみになっていくヒューマンサスペンス色の濃い物語です。
彼の人生が深掘りされることで事件の全容が明らかになっていく展開は、まるでパズルのピースが一つずつ揃っていくような興奮を伴います。
爆弾というスリル満載の要素と相まって、読者は手に汗握りながら読み進めることができます。
ドキドキする読書体験を求めている方におすすめの一冊です。
【2019年5位】 『ある男』 平野啓一郎

亡くなった夫が、実は全く別の男性であったという衝撃的な設定から物語は始まります。
さらに、読み始めた読者を裏切らないワクワクする進行と、納得のいく結末が用意されています。
「なぜ、夫は他人になりすましていたのか?」という謎を追う中で、人生とは何か、愛とは何か、そして人間のアイデンティティとは何かが深く問い直されています。
物語の結末に納得感を求めている方におすすめの、重厚なヒューマンミステリです。
【2013年3位】 『楽園のカンヴァス』 原田マハ

原田マハさんの美術館勤務経験から生まれた、ルソーの絵画をめぐる斬新な美術史フィクションです。
ルソーの苦悩多き人生の中で見つけた希望、そして彼の傑作「楽園」が描かれるまでのストーリーを、美術史の知識を交えながら深く掘り下げています。
フィクションでありながら、まるで現実にルソーの人生を追体験しているような読書体験ができ、MOMA(ニューヨーク近代美術館)に絵画を観に行きたくなること間違いなし。
少し変わった読書体験をしたい方におすすめの一冊です。
【2016年5位】 『朝が来る』 辻村深月

辻村深月さんの作品の中でも、特にテーマ性の強い妊娠にまつわる重厚ストーリーです。
中学生で妊娠した少女の苦悩に満ちた人生と、不妊治療の末に養子を迎えた夫婦の心が壊れそうな日々、この二つの人生が交差するまでを深く描きます。
読む前に覚悟が必要なほど、登場人物の苦悩を追体験することになりますが、その中で見出す生命や家族のあり方は、非常に勉強になり示唆に富みます。
テーマ性のあるヒューマンストーリーを読みたい方におすすめしたい一冊です。
【2008年10位】 『カシオペアの丘で』 重松清

この物語は病魔と最後まで向き合う姿を通して、死に目をそらさずに向き合うことの重さを描いています。
人を愛するということ、その人の過去も現在も未来も独り占めにするという愛の形が、重松流にぎっしりと詰まっています。
特に、病気をきっかけに目を逸らさずに向き合う姿勢は、読者の背中を強く押します。
重厚な読書体験を求める方におすすめの一冊です。
【2020年1位】 『流浪の月』 凪良ゆう

私たちは、世の中の物事を表面の見える部分だけで決めつけていることに気づかされます。
この物語は、常識や偏見といったフィルターを通して見るものが真実ではないと問いかけます。
そして、構成の美しさとして、最後の最後に『流浪の月』というタイトルの意味が分かる仕組みになっています。
幸せが主観的なものであるように、読書から何かを得たい、考えたいと思っている方におすすめの1冊です。
【2021年1位】 『52ヘルツのクジラたち』 町田そのこ

『52ヘルツのクジラたち』というタイトルが示す通り、「一人ではない」ということに深く救われる物語です。
この作品では、田舎の人間関係の窮屈さと温かさが同時に描かれています。
人を傷つける残酷な部分と、人を救う温かい部分が同じくらい存在し、読者は絶望と救済の連続を体験します。
ドロドロとした描写も含めたヒューマンドラマが好きな方に、おすすめの一冊です。
【2019年1位】 『そしてバトンは渡された』 瀬尾まいこ

不幸な境遇にありながらも前向きに生きる主人公と、彼女を包み込む大きな愛が描かれた「THEいい話」です。
食卓での温かい食べ物描写が多くあり、おなかが空いたのはここだけの話(笑)
ラストは視点交換を駆使した感動的な締めくくりとなっており、とにかく読後に「いいお話だった」という印象が残る一冊です。
小説で感動し、あわよくば涙したいという方におすすめです。
【2020年2位】 『ライオンのおやつ』 小川糸

末期のホスピスを舞台にしたこの物語を通して、大切な人や家族を思い出し、何度も涙がこぼれます。
この本の素晴らしい点は、死を悲しいものとしてではなく、「生き切ったからこそ清々しい」ものとして描いている点です。
「死んだあとよりも、死ぬ前のほうが悲しかった」という言葉は、最後まで生きる美しさと、夢中になって生きることの意義を深く教えてくれます。
テーマは重いものの非常に読みやすいので、すべての方におすすめの一冊です。
【2023年6位】 『君のクイズ』 小川哲

物語序盤からハラハラ感に完全に引き込まれ、読みやすさとスピード感でページを捲る手が止まりません。
本作は、知識や頭の良さだけでなく、クイズの答えを導くまでの物語や背景があることを示し、クイズ番組の見方を一変させます。
何かを極める尊さや、答えの裏にある一人一人の物語に思いを馳せられることでしょう。
冒頭から没頭できるような一気読みのハラハラ感を求めている方に、特におすすめの一冊です。
是非おすすめしたい!!
【2010年10位】 『1Q84』 村上春樹

村上春樹作品の中でも有名で、文庫本6冊の大長編である本作は、物語性が非常に強いことが特徴です。
天吾と青豆の純愛ストーリーが、パラレルワールド「1Q84年」で引き起こされます。
メタファーや謎の存在が散りばめられた村上ワールドでありながらも、物語の結末、すなわち二人が無事に出会えるのかという点に惹きこまれて読み進めることになります。
読書に慣れた頃に、村上春樹が描く深く壮大な純愛を堪能したい方におすすめの一冊です。
【2007年7位】 『ミーナの行進』 小川洋子

小川洋子作品が好きな方には間違いなく響く、ミーナと朋子、そして家族全員の物語です。
読後に「美しすぎて言葉にできない」体験が記憶に優しく残る、貴重な一冊です。
もう戻れない「子供の頃」を思い出すノスタルジーな感情に浸りながら、記憶の温かさと愛おしさを感じられます。
大切なものを抱きしめ、身近な幸せを見つめ直したい方におすすめの作品です。
【2017年9位】 『コンビニ人間』 村田沙耶香

コンビニ店員として働く女性の奇妙な感性をありありと描いた、村田沙耶香さんの作品です。
一見狂気的に見えるその感性の中には、程度を変えれば自分にも当てはまる共感ポイントが隠されています。
これにより、特に仕事や結婚といった現代社会に潜む狂気を逆に炙り出すような、鮮烈な読書体験が得られます。
村田さんのエッセンスがコンパクトに詰まった面白い作品で、芥川賞作品にチャレンジしたい方におすすめの一冊です。
【2016年10位】 『火花』 又吉直樹

非常に話題となった作品ですが、純文学の要素が強く、初心者向けではありません。
芥川賞の選考理由にもあったように、オノマトペ活用などによる心情・情景描写の秀逸さが本作の大きな特徴であり、そのすごさを実感できるでしょう。
また、お笑い芸人の物語を通して、又吉さんのお笑い哲学や高いセンスが随所に垣間見えます。
話題作を知っておきたい方、そして描写の美しさをじっくり味わいたい方におすすめの一冊です。
【2021年9位】 『推し、燃ゆ』 宇佐見りん

再読すると、誰かのために尽くすことの素晴らしさと同時に、主人公の「推し」にドロドロに依存する感情がもやもやと残る作品です。
推しがきっかけで変わろうとは一切思わないという主人公の目線から、ディープな「推し活」の側面が描かれていきます。
「推し」という身近なテーマでありながらも、芥川賞らしく生々しい言葉で感情が表現されています。
人によって感じ方の変わるこの1冊をぜひ味わってほしいです。
【2025年8位】 『生殖記』 朝井リョウ

著者の朝井リョウさんが斬新な試みに挑戦した意欲作で、生殖器目線で人間社会を切っていきます。
このユニークな視点により、世の中を支配する常識の気持ち悪さに鋭く切り込み、特にジェンダーやサラリーマン活動といったテーマを扱っています。
読書家をワクワクさせる試みですが、初心者には少し衝撃的な内容かもしれません。
小説でしかできない体験、朝井さんの挑戦を楽しみたい方におすすめの一冊です。
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