記事概要
- 2026年上半期の芥川賞・直木賞受賞作の購入を迷っている方
- 2026年上半期の芥川賞・直木賞受賞作の面白ポイント・概要が分かり、購入決定の一助となる

いちごバター
読書歴5年、2人で600冊以上読んできた本好き夫婦が、2026年上半期の芥川賞・直木賞受賞作の面白ポイントをご紹介したいと思います!
2026年上半期受賞作

【芥川賞】ゾンビ回収婦 | 小砂川チト
ゾンビを通して、AI時代の人間の存在価値と働く意味を問い直す物語
【出版年 / 分量 / 受賞歴】
2026年 / 単行本160ページ / 第175回芥川賞受賞
【面白ポイント】

ゾンビを通して、AI時代の人間の存在価値と働く意味を問い直す物語です。
AIに仕事を奪われた「わたし」は、VR世界でゾンビ回収婦となり、再び自分の居場所を見つけようとします。
しかし、「わたし」が本当に求めていたのは仕事そのものではなく、仕事を通して支配人に認められ、自分の存在価値を確かめることだったと次第に明らかになります。
一方、VR世界の開発者は、AIゾンビが同じ行動へ収束してしまうことに頭を悩ませるなかで、群れから逸脱した個体に新たな可能性を見いだします。
画一化する社会への風刺を交えながら、働く意味だけでなく、役割や承認だけでは測れない人の価値とは何かを問いかける一冊です。
【直木賞】けんぐゎい | 朝倉かすみ
容姿や気質により圏外とされた女性たちを通して、人生を決めるものは何かを問う物語
【出版年 / 分量 / 受賞歴】
2026年 / 単行本309ページ / 第175回直木賞受賞
【面白ポイント】

容姿や気質により圏外とされた女性たちを通して、人生を決めるものは何かを問う物語です。
江戸時代後期を舞台に、痘痕、火傷痕、肥満体型などのコンプレックスを抱えた女性たちが、「圏外」での人生を受け入れ、新たな居場所を築いていきます。
また、人は誰しも善と悪の両面を抱えており、外見や才能といった表向きの特性だけでは人の本質は語れないことも示唆しています。
さらに、人生は「くじ引き」のように自ら選び取った結果なのか、それとも選びようのない境遇に左右されるのかという問いが描かれます。
時代小説でありながら、ルッキズムや自己責任論を映し出し、生まれや境遇を引き受け、どう生きるべきかを問いかける一冊です。
参考
芥川賞・直木賞とは
| 芥川賞 | 純文学(文学性やテーマ性を重視)の新人・新進作家を対象とした賞 |
| 直木賞 | 大衆文学(物語としての面白さを重視)の実績ある作家を対象とした賞 |

| 物語性 | ストーリー展開の面白さや続きが気になる構成かどうか。 直木賞作品のような大衆文学の方が強い傾向。 |
| 情緒性 | 登場人物の感情や人間関係に共感できる描写が多いかどうか。 直木賞作品のような大衆文学の方が強い傾向。 |
| 舞台性 | 作品の舞台設定や世界観が魅力的かどうか。 芥川賞・直木賞ともに舞台に惹かれる作品が多い傾向。 |
| 文学性 | 文章表現の美しさや、新しい表現・作風への挑戦が見られるかどうか。 芥川賞作品のような純文学の方が強い傾向。 |
| 社会性 | 現代社会や時代背景、社会問題が作品に反映されているかどうか。 直木賞作品のような大衆文学の方が強い傾向。 |
| 哲学性 | 作者の中で醸成された独自の価値観が作品に込められているかどうか。 芥川賞作品のような純文学の方が強い傾向。 |
- キャラクターの魅力は構成要素に入らないか?
キャラクターの魅力は重要な要素ですが、物語性・情緒性・哲学性など複数の要素から成り立つため、独立した構成要素には含めていません。
近年の受賞作
芥川賞

直木賞

