対象者
  • 休職中の方
  • 仕事で思い悩んでいる方
目的
  • 休職中に読んでみたい1冊が見つかる

いちごバター

読書歴5年、2人で600冊以上読んできた本好き夫婦が、休職中に読んで癒された・考えさせられた書籍を7冊ご紹介していきます。

休職の理由・休職中に考えていたこと

休職の理由は?

上司との関係と仕事のプレッシャーで「適応障害」になってしまったため。

詳しい経緯は以下の記事参照。

症状の重さは?

休職前は、自律神経の乱れの症状が現れ、また睡眠ができなくなりました。

休職して約1か月後に、ようやく仕事のことが頭を離れ、体調は安定しました。

詳しくは以下の記事参照。

休職後の進路は?

退職後フリーターになりました。

詳しい理由などは以下の記事参照。

休職中に主に考えていたことは?

●誰とも関わりたくない、周りから世間を消してしまいたい。

●仕事は欺瞞に溢れているという感覚が強まり、復職後普通に働ける気がしない。

●そもそもなぜ働かなければならないのか。

上記のようなことを考え、その答えを読書に求めていた側面がありました。

以下で紹介する書籍は上記のような悩みのヒントをくれる書籍が多いと思われます。

休職期間に読んでよかった本

【1】キャッチャー・イン・ザ・ライ | J・D・サリンジャー

欺瞞だらけの大人の世界に抗おうとする少年の葛藤を描いた物語

【刊行年 / 形式 / 分量】

1951年 / 小説 / 単行本353ページ

【休職者におすすめな理由】

モラトリアム期の少年が、仕事を含め大人の世界の欺瞞について切り込んでいるため

【面白ポイント】

欺瞞だらけの大人の世界に抗おうとする少年の葛藤を描いた物語です。

アメリカ・ニューヨークを舞台に、名門高校を退学になった16歳のホールデンが、寮を飛び出して家に帰るまでの数日間が描かれます。

その道中で出会う教師、友人、異性、さまざまな人々との交流を通して、社会への違和感や、大人の世界に対する不信感が浮かび上がります。

一方で亡くなった弟アリーや妹フィービーへの愛情からは、失いたくないものへの執着と、孤独の中で誰かとつながりたいという葛藤が描かれています。

ライ麦畑で遊ぶ子どもたちを崖から救うキャッチャーのようになりたい少年の姿が、モラトリアムを抱える人の心に響く一冊です。

【2】羊をめぐる冒険 | 村上春樹

集団と孤独の狭間で人はどう生きるべきかを描いた物語

【刊行年 / 形式 / 分量】

1982年 / 小説 / 文庫409ページ

【休職者におすすめな理由】

日本社会で求められがちな「集団主義」と戦う様が描かれているため

【面白ポイント】

集団と孤独の狭間で人はどう生きるべきかを描いた物語です。

「僕」は、親友・鼠が羊とともに姿を消した理由、そして最後に僕へ託した想いへと近づくため、北海道へと冒険に出かけます。

その冒険を通して、集団に埋没することでも孤独に閉じこもることでもない、一人の個人として生きる道が浮かび上がってきます。

また、謎の星形の斑紋を持つ羊、羊男、耳の美しい女の子など、象徴的な人物やモチーフが物語全体に散りばめられており、村上春樹ワールドを楽しめます。

巧みに張り巡らされたメタファーを読み解きながら、人間の孤独や他者とのつながりについて思いを巡らせたくなる、青春三部作完結の一冊です。

【3】それから | 夏目漱石

職業と恋において、社会の慣習と戦おうとする男の物語

【刊行年 / 形式 / 分量】

1909年 / 小説 / 文庫300ページ

【休職者におすすめな理由】

働かない主人公が、独自の無職論を論理的に展開しているため

【面白ポイント】

職業と恋において、社会の慣習と戦おうとする男の物語です。

30歳で無職の代助は、実業家の父から働いて身を立てることや縁談を勧められながらも、独自の思想で社会の常識に反発します。

また、友人・平岡の妻である三千代に恋をしてしまい、倫理的な側面からも社会の常識と対立していきます。

父や兄の実業的な価値観、平岡が向き合う現実との対比を通じて、代助の反抗は生き方そのものを懸けたものへと転じていきます。

恋と思想が深まるほどに引き返せない状況へと追い込まれていき、やがて痛烈な結末に至るまで目が離せない一冊です。

【4】私の個人主義 | 夏目漱石

自己本位と道徳を突き詰めて成り立つ「個人主義」の核心に迫る講演集

【刊行年 / 形式 / 分量】

1978年 / 講演集 / 文庫169ページ

【休職者におすすめな理由】

分業制社会で働かなければならない理由を明晰な独自理論で説明しているため

個人主義的に生きたい人の理論を補強しうるため

【面白ポイント】

自己本位と道徳を突き詰めて成り立つ「個人主義」の核心に迫る講演集です。

「職業と道楽」「現代日本の開化」「中味と形式」「文芸と道徳」「私の個人主義」の5つの講演が、漱石の言葉で収録されています。

分業制の社会、日本の外的な開化、中味に沿った形式の必要性、自然主義的な道徳など、社会や人間の本質について語られていることが本書の魅力です。

なかでも、「自己本位」の意見を築き、そのうえで他者を尊重するという個人主義の捉え方は、現代を生きる私たちにも示唆を与えてくれます。

他者本位の自分に生きづらさを感じている人にこそ響く、自己本位で生きるための考え方を授けてくれる一冊です。

【5】ナナメの夕暮れ | 若林正恭(オードリー)

自分探し・社会探しに、若林さんが一つの結論を出したエッセイ

【刊行年 / 形式 / 分量】

2018年 / エッセイ / 文庫218ページ

※『社会人大学 人見知り学部 卒業見込み』の続編

【休職者におすすめな理由】

自分探し・社会探しをし続けた若林さんなりの結論が書かれているため

【面白ポイント】

自分探し・社会探しに、若林さんが一つの結論を出したエッセイです。

長年生きづらさを抱えてきたオードリー若林さんが、冷笑や斜に構えた自分、片頭痛、自意識、ミッドライフクライシスなどに一つずつ正面から向き合っていきます。

とくに「ナナメの殺し方」は、日本社会で生きづらさを感じている人なら、思わず共感してしまうエピソードだと思います。

生きづらさの正体を見つめ直し、自分と社会との付き合い方を考えるためのヒントが詰まった、教科書のような一冊です。

【6】カウンセリングとは何か | 東畑開人

「カウンセリング」とは何かを、歴史・理論・実践から体系的に描いた一冊

【刊行年 / 形式 / 分量】

2025年 / 新書 / 新書441ページ

【休職者におすすめな理由】

カウンセリングのフローが分かり、自分の生きづらさに向き合うためのヒントが得られるため

【面白ポイント】

「カウンセリング」とは何かを、歴史・理論・実践から体系的に描いた一冊です。

京大院卒の臨床心理士・公認心理師である東畑開人氏が、「カウンセリングとは何か」という問いを軸に、その役割や患者が辿るプロセスをわかりやすく解説しています。

「どう生き延びるか」という生存の問題だけでなく、「どう生きるか」という実存の問題まで扱うことで、カウンセリングが担う役割の広さを再認識させられます。

実際の事例を交えながら、人がどのように変化し、カウンセリングがどのような終わりを迎えるのかまでを追体験できる構成になっています。

自分の抱える問題と向き合うきっかけを与えてくれる、現代を生きるすべての人に読んでほしい一冊です。

【7】ゴッホ (コミック版 世界の伝記)

【刊行年 / 形式 / 分量】

2016年 / 漫画 / 126ページ

【休職者におすすめな理由】

あまりにも苦悩の多かったゴッホの生涯を知ることで、自分の人生を捉えなおせるため

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